2009年08月17日

リズムアーティスト・中村優規さんx キラ☆ふわ・片山理恵教授

対談&フェルト体験!チクチクしながら、リズム談義
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リズムアーティストの中村優規さんが来藝。

中村さんはソロライブ、自身のバンド Words on Moveのライブと並行して、新人実力派シンガー、福原美穂さんのライブやレコーディングでも活躍中の人気アーティストさんです。

片山理恵教授とは、一緒に遊んだり、熱く語ったりしあえる10年来の友人。リズムにのって、対談しながら羊毛フェルト制作に初挑戦です。

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片山:絵とか観にいったりするの?

中村:絵は最近よく観にいってるな。岡本太郎さんの絵とかすごく好きなんだけど、すごく躍動感を感じるじゃない。躍動感のある絵をみたときにそこに飛び出してくるような、リズムを感じるんだよね。それって抽象的なリズムなんだけど、なんか描くときにこう!いっただろうなっていう、動きがすごく見えるだよね。

そういう絵をみてるとすごくアイディアをもらうんだ。絵がリズムとして起き上がってくるというか。パーカッションに例えると、大きい太鼓だったり、小さい太鼓だったり、シンバルのジャーンって音だったり。動きのある絵をみるとすごくリズムを感じるんだよね。それがすごく面白くてね。

ウラハラ藝大でも子どもの壁画のクラスあるけど(カラフルチルドレン)子どもの絵とかもまさにその通りだと思うんだよね。もうがむしゃらに、感じたまま描いていう感じ。それが一番好きかな。こどもの感覚はやっぱりすごいよね。

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片山:昔から絵とか好きだったっけ?

中村:昔はそんな事あんまり感じてなかったんだけど、ソロをやるようになってからかな、アイディアがすごくほしくて、でもアイディアって同じ業種のものからはなかなかもらえないんだよね。

片山:私は作品つくっているとき、逆に音があったらできないかも。結構無音が好き。音楽はもちろん好きなんだけど、無音だから逆にそこにリズムをもって制作できるっていうか。

中村:ああ、確かにそうなんだよね。分かるよ、それ。

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中村:リズムは言語なんだけど、でもリズムって直接的なメッセージがないんだよね。言ってる事矛盾しているかもしれないけど。突き詰めると、メッセージってなくても感動できると思う。そういうのって絶対に表されると思っているんだよね。逆に言葉があるとそこに集約されすぎて、具体的になりすぎて、伝わらないものもあるんじゃないかって。

感動するときにそんなに言葉っていらないんじゃないかって思う。スポーツ選手のがんばっている姿なんてみてて、無条件に感動するじゃない。そういう意味ではドラムや和太鼓はスポーツに似ている部分があって、たたいている姿、それに感動するっていう。それってなにか伝わるものがあるんじゃないかなって思うんだよね。太鼓ってだから感動がダイレクトで伝わる楽器だと思う。自分もそれが一番のメッセージになって伝わればいいなと思うんだけどね。

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片山教授は、福原美穂さんにあげる、『ずんずん』を製作中!

でも、逆にメッセージを書いて、届けている方ってすごいと思うよ。歌手の人とかさ、間口が広いっていうか。みんなにやっぱり伝わりやすいじゃない。

今の時代すごくメッセージを必要とされている感じがするよね。ライブを観にいく若い子が多いっていうのもあるけど、何か直接的なメッセージを求めているんだろうね。

片山:好きなアーティストの言葉はどんなものでも聞きたいよね!わたしも耳ダンボにして必死で聞くよ(笑) 好きなアーティストが発信する音や言葉、絵やファッション、立体、建築などの創造物から何かを気づかされたり、勇気をもらったり、ぐちゃぐちゃ悩んじゃったり、ハッピーな気持ちになったりする。特に10代の頃は影響受けまくりだった(笑)いま、東京の街並みもどんどんカラフルで美しくなっていて嬉しいね!街に赤ちゃんと元気なママが増えているのも感じるし。いま近所を歩いているだけでもたくさん発見があって、すごく毎日がエキサイティングで面白いよ。

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中村:俺には、2つキーワードがあってね。それは、生命力と快感。生命力が一番感動するかなって思うんだよね。子どもがうまれた時ってすごく感動すると思うんだけど、それって生命力の起源っていうか、始まりだからだと思う。

片山:なるほどね。ああ、おいしいもの食べても感動するじゃない。それってやっぱり生命力をいただいているからなのかな?

中村:そう、そうなんじゃないかな。きっとね。で、快感は、持続させれる気持ちよさ。みんなで同じ空間を共有して気持ちよくなるっていう。ダンスミュージックみたいなものかな。それに対してロックはもっと生命力サイドで、全力出しきるっていう感じだね。

片山:全力ね。分かる。私は以前、アイディアとかあっても『あっこの部分はあとにとっておこう』って全て出さずに小出しにしたりしてたんだけど、そうすると作るものに勢いがなくなったり、最悪アイデア自体を忘れちゃったり、なんかいろんな意味でちいさくなる。でも出し切っちゃうと、どんどんまた湧きでてくるから。今は全力でいこうっていつも思ってる。

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中村:最近たたくのが好きって人多いよね。

片山:ゲームセンターでも多いよね。リズムのものって。わたしは太鼓の達人が好き。

中村:やっぱり気持ちいいんだよね。単純に気持ちいいっていうのがリズムの単純な楽しみ方なんじゃないかなって思う。リズム感ないんですっていう人も多くききますけど、決してそんな事ないと思うんだよね。心臓の鼓動。歩く事、すべてリズムあるからね。

中村:ブラジルでは打楽器奏者の事を総称してリズミストとっていって、リズムを操る人はみんな同じっていう意識なんだけど、日本だと、ドラム、パーカッショニストとか種類分けしてしまうんだよね。アフリカなんてジャンベは子供でも当たり前のように叩けるしね。自然と誰かが唄い出し、踊りだし、それをみた人が自然にリズムをたたきだす。ほんとあたりまえのことなんだよな〜。日本だとドラムを”たたける”、”たたけない”って話しになってくるけどね。

片山:そういえば、音楽の起源ってなんなんだろうね。

中村:『祭り』だって聞いたことがあるけどね。昔、雨が降らないとき、雨乞いをするために、天に向かってしゃべっている(祈っている)とき、自然に誰となく、足踏みしてきて、そして木や大地などをたたきだしたっていう。

声(歌う)に対して規則性をだすために、そう自然にリズムをとってきたのか、そういうのも何かの”願い”など”目的”があってのリズムはサポートなんだろうな。

でも、最近、思うんだけど、音楽って芸術じゃない部分の方が多いなって。エンターテーメントなんじゃないかって。絵画とは同じようにはいかないのかなってね。
それはやっぱり共有するっていうのが最大の違いなのかも。
共有できない音楽なんて家で一人でやればいいしね(笑)。
素晴らしい画家は人の評価よりもそこ(キャンバス)に自分の存在を見いだす為に自分と戦って生きてる。

でも、そういうのってやっぱ憧れるよね。

最終的にはそういう人(追求している情熱のある人)に人はついてくるんだろうね。音楽もそういうふうになればいいなと思う。

そんな凄まじい画家のような、そんな音楽家になりたいって、いつも葛藤している自分がいるんだけどね。

☆★☆★☆★☆★☆★

そんなこんなで、お話していると、作品は完成していくのです。

リズム、音楽。。。そして芸術とは。。。

奥がやはり深い。

どこに『美』があるか、『美』をみいだせるか、『その探求者こそがアーティストだ』とよくサクラ校長が言っているが、そういう事を常に意識されてる、中村さんもやはり美の探求者ですね。

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☆左が片山教授制作の『ずんずん』。右が中村優規さん作です。
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★

中村優規

<profile>
1977年8月24日生まれ。
福岡県出身。

11歳よりドラムを始める。

1999年 ハーフトーンミュージックの所属ミュージシャンになり、 レコーディング、ライブサポート、TV出演等、ドラマーとしての活動を開始。

2000年 自身のバンドSPON(スプーン)でデビュー。

2003年 所属事務所をキティフィルムに移籍し、ドラマーとしてだけでなく、アレンジやアーティストプロデュース、新人アーティストの育成にも携わる。

2001年にアフリカのセネガル、2005年にブラジル、2006年キューバにパーカッション習得の旅に出て、現地の有名ミュージシャン に師事し、帰国後パーカッショニストとしても活動する。

2006年よりフリーランスとして活動。

2007年 ドラム・パーカッション・サンプラーを駆使して独自のリズム世界を構築し、コンポーズからプロデュースまでを全て自ら行うソロプロジェクトを始動。

同時にRIP SLYMEをはじめとするアーティストへのトラック提供や、サウンドプロデュースも手掛ける。

オリジナルのパフォーマンスを展開するソロライブを行う。

2008年 1st solo album『Words on Move』をリリース。

自身のリーダーバンド、Words on Moveを結成。

現在は一人で行うソロライブ、自身のバンド Words on Moveのライブと並行して、新人実力派シンガー、福原美穂のライブやレコーディングでも活躍中。

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<CD情報>

1.slip waffle
2.rough sketch
3.rhythm izm
4.折衷センス
5.roots of love
6.八百屋とタップダンサー
7.8:30
8.23 wards
9.幻覚四重奏
10.coral highway
11.高架下

リズムアーティスト Yu-ki Nakamura ファーストアルバム

ドラム・パーカッション・サンプラーを駆使して独自のリズム世界を構築し、コンポーズからプロデュースまでを全て自ら行い作り上げた初のオリジナルアルバム。
バックビートに飽きたリズムジャンキー必聴の、ネクストスタンダードビート満載な全11曲。

<artist comment>
様々な場所へと連れて行ってくれるリズムと親しみやすいメロディが心地よい。
ブラジル、キューバなど各地のリズムの訛りを知り尽くしているYU-KIだからこそ生まれた一枚。
AKEBOSHI

中村くんとは何度か一緒に仕事してるけど、このアルバムを聴いて改めてビートジャンキーっぷりを再確認してしまいました。ドラマーとしてだけでなくトラックメイカーとしての探究心も強く感じました。とにかくドラムウマすだし、ナイスな楽曲の数々。残念ボーイのトラックに歌乗るとあんなに爽やかなるんだってビックリしました。聴きどころ満載です。
ILMARI(RIP SLYME)

実験的でスタンダード、日常と非日常がうまく混ざってすごく気持ちよくしてくれる。1枚所有することをお勧めします。
大久保海太

全曲がめちゃめちゃかっこいい!
リズムもメロディもリフも、全ての要素が素晴らしいアルバムです!
あっという間に全曲聴いてしまいました。最高です!!
三浦拓也(DEPAPEPE)

無限に広がる世界観、前衛的かつアグレッシブなアプローチにリズムや音楽というものを越えた一種の『アート』を垣間みた気がします。アルバムを通して様々な感情や風景が脳をよぎる幻想的且つ洗練された素晴らしいアルバム!!必聴です!!
光永亮太

いいねぇ〜、優規!世界中から来たリズムが混ざってメッチャ面白いことになってるやん!それにドラマーにしておくには勿体ない楽曲のセンス!マニアックなのにポップで心地イイ!こういうのみんなに聴いて欲しいなぁ。
森広隆

優規さんのアーティスト魂を感じました!!ドラマーの枠におさまりきらない、純粋な「中村優規の音楽」がそこにありました。
山口智史(RADWIMPS)


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